【2017年版】やんばる(本部、今帰仁、名護)の桜まつり情報

やんばるでは、年が明け、1月も中頃になると、桜開花の便りがちらほらと聞こえてきます。

沖縄の桜と言えば、本土で一般的なソメイヨシノではなく、カンヒザクラ(寒緋桜、別名ヒカンザクラ)。
ソメイヨシノは、冬の間の休眠から覚めるのに十分な寒さが必要(寒さを経験する必要がある)なため、冬でもあまり寒くならない沖縄では生育できません。

やんばるの本部町、今帰仁村、名護市では毎年桜まつりが開催されていますので、今回は、もうすぐ始まる桜まつりの情報をお届けします。

※本記事は2017年の情報です。

【2018年さくら祭り情報】
・もとぶ八重岳桜まつり 1/20(土)~2/4(日)※ステージイベントは1/20、21
・今帰仁グスク桜まつり 1/27(土)~2/12(月)
・名護さくら祭り 1/27(土)、28(日)

オススメ!【2018年】第56回名護さくら祭り情報

カンヒザクラとは?

沖縄カンヒザクラ

カンヒザクラは、もともと中国南部から台湾が原産で、沖縄では街路樹や公園木として植えられ、野生化もしています。
花は、ソメイヨシノよりもずっと濃いピンク色で、下向きに咲きます。
早咲きで有名な伊豆の「河津桜」は、このカンヒザクラとオオシマザクラの自然雑種として知られています。

沖縄での花期は1~3月で、開花から花が終わるまで約1ヶ月です。
また、咲き終わっても花ごと落ちる感じで、ソメイヨシノのように花びらが散る桜吹雪は見られません。

カンヒザクラも寒さを経験することで休眠から覚め、開花が促進されます。
そのため、沖縄本島では、寒いところから、つまり北から南、山の上から里の順に開花していきます。
桜まつりも北から順に、本部町、今帰仁村、名護市と開催されます。
本土出身者にとっては、なんだか違和感がありますね。

ところで、沖縄には、本土のようなお花見の文化はありません。
ビーチパーティは大好きですが、桜の下で飲んでいるところはあまり見ないですね。
本土の人は、厳しい冬の寒さがあったからこそ、春の訪れを告げる桜に一喜一憂し、樹の下で宴を開き、またすぐに散る儚さに春の尊さを重ねてきたのでしょう。
また、現代においては、ちょうど開花の時期が別れと出会いの季節になり、儚く切ない想いを桜に映してきたとも言えますね。
そう、冬でもこんなに暖かい亜熱帯の沖縄にお花見の文化がないのも無理もない話です。

でもやっぱり沖縄でも桜の開花はうれしいものです!
桜が咲き始めれば、次はプロ野球キャンプが始まり、あっという間に新緑の季節となります。

以前、まだ沖縄に来たばかりの頃、地元のラジオ放送で、リスナーからの「サクラが一輪咲いていた」という情報に対して「一輪とはさびしいですね。」と言っていたとき、ちょうど全国放送のNHKラジオでは福岡の太宰府天満宮で梅が一輪咲き始めたという喜びの声を流していました。
これを聞いたとき、沖縄と本土では、春を告げる一輪に対する想いがこんなにも違うものかと驚いたことを覚えています。
それだけ沖縄の冬は暖かく、本土の冬は厳しいということですね。

第39回 もとぶ八重岳桜まつり(1/21~2/5)

本部桜まつり

2013年1月19日撮影

「ひとあし、お咲きに。」

ということで、先陣を切って2017年は1/21(土)~2/5(日)まで本部町の八重岳で開催されます。

期間中の土日に、八重岳桜の森公園では様々なイベントが予定されていて、毎年、とっても混みますね。
イベントと言っても、桜とは関係のないものが多く、人も多いので、桜をゆっくり楽しみたい方にはおススメしません。
長いすべり台などの遊具があるので、子どもは遊んで楽しめます。

私は、イベント会場ではなく、八重岳桜大明神(八重岳頂上広場)またはその手前の駐車場に車を止め、道沿いを少し歩きながら桜を楽しむのをおススメします。

84号線の八重岳入り口から八重岳に向かう道路沿いに桜が植えられていますので、車でゆっくり走りながら桜を鑑賞するようになります。
混雑しているので、自然とゆっくり走ることになるのです。
(初めてこの光景を見たときは、私のお花見のイメージとあまりにかけ離れていて、本当に沖縄は車社会なんだなあと感じました)

また、84号線の八重岳入り口(リンク先の地図参照)付近は、土日は大変混雑します。
海沿いの449号線から八重岳を目指すか、あるいは名護市中山の84号線(御菓子御殿の近く)から八重岳方面へ入り、八重岳ベーカリーを経由して行くのがおススメです。

ただし、道は細く、対向車に十分お気をつけください。

■第39回 もとぶ八重岳桜まつり 開催案内

期間 2017年 1/21(土)~2/5(日)
場所 本部町八重岳(土日のイベント会場は八重岳桜の森公園)
お問合せ 本部まつり実行委員会事務局(本部町商工観光課)
電話:0980-47-2700

■アクセス(おススメの八重岳頂上広場付近です)

第10回 今帰仁グスク桜まつり(1/28~2/12)

今帰仁城跡桜まつり

2015年2月1日撮影

「今帰仁城跡と桜のライトアップ」

と、本部町の翌週1/28(土)~2/12(日)まで、今帰仁城跡を会場に開催れます。

こちらも期間中、土日にイベントが開催されますが、桜とはあまり関係ありません。

今帰仁城跡の桜を鑑賞しますので、今帰仁城跡の入場料(大人400円、小中高生300円)がかかります。
城跡に咲く桜の眺めも趣があっておススメです!

でも特徴は、何といっても今帰仁城跡と桜のライトアップですね。
私はまだ行ったことはありませんが、ぜひ一度行ってみたいと思います。
時間は期間中毎日18:00~21:00(最終入場20:30)です。

■第10回 今帰仁グスク桜まつり 開催案内

期間 2017年 1/28(土)~2/12(日)
場所 今帰仁城跡
お問合せ 今帰仁グスク桜まつり実行委員会
電話:0980-56-2256まつり期間中は今帰仁グスク交流センター
電話:0980-56-4400
入場料
(今帰仁城跡)
大人400円、小中高生300円、幼稚園以下:無料
ライトアップ 期間中毎日18:00~21:00(最終入場20:30)

■アクセス

第55回 名護さくら祭り(1/28、1/29)

「日本の春はここから始まる」

名護は今年で55回目の開催ということで、歴史がありますね。

イベントは1/28(土)と1/29(日)の二日間、名護城(なんぐすく)公園(名護中央公園)などで開催されます。

名護城(なんぐすく)公園は、桜の名所として有名で、「さくらの園」では遊歩道が設けられているので、ゆっくり桜を楽しみたい方には一番のおススメです。

例年ですと、イベント期間は名護城公園への一般車の通行が規制され、名護漁港内が臨時駐車場となってそこから名護城(なんぐすく)公園までシャトルバスが出ます。

また、名護漁港内で1/27(金)~1/29(日)に開催される「花の里 ガーデンフェスタ」(9時~18時)は、私の知る限りでは名護市内で一番の植木市で、これも楽しみの一つです。

■第55回 名護さくら祭り 開催案内

期間 2017年 1/28(土)、1/29(日)
会場 名護城(なんぐすく)公園(名護中央公園)など
お問合せ 名護さくら祭り実行委員会(名護市観光協会内)
電話:0980-53-7755

■アクセス(名護城公園 さくらの園)

まとめ

桜とイベントで盛り上がたい!という方は本部、グスク跡と桜さらにライトアップも楽しみたい!という方は今帰仁、ゆっくり散策しながら桜を堪能したい!という方は名護をおススメします。

昨年は沖縄本島の台風の被害が少なかったため、今年の桜は花数が多いと予想されています。

日本一早い桜まつりはもうすぐです!

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