キモカワ?やんばるの巨大ナメクジ「ヤンバルヤマナメクジ」

ヤンバルヤマナメクジ

沖縄本島北部やんばるの森には、巨大なナメクジが見られます。
その名前は「ヤンバルヤマナメクジ」。

どのくらい大きいかと言いますと、上の写真の隣にペンを置いて比べてみました。

ヤンバルヤマナメクジとは?

ヤンバルヤマナメクジ

大きいですね~!
10cm以上、いや真っすぐ伸ばせばもっとありますね。

ナメクジはカタツムリと同じ仲間で、カタツムリの殻が退化して小さくなり、見えなくなったものがナメクジです。
とても身近な生き物ですが、通常見かけるものは数cm程度でしょうか。

本土にも山間部には大型の「ヤマナメクジ」という種が見られます。
やんばるには別種とされる「ヤンバルヤマナメクジ」が見られ、本土のものよりも大型です。

この「ヤンバルヤマナメクジ」は主に夜間や雨に活動し、やんばるではごく普通に見られる生き物です。
ちょうど暑さが落ち着いて涼しくなる11月は、日中でもこうして幹にいる姿をよく見かけます。
山の中を歩いている際、知らずに木の幹を握った際に素手でギューとして、思わず「ギャー!」と大きな声を出してしまいます。

こんな愛らしい(?)キモカワ生き物ですが、残念ながらあまり人気はないよう(一部ではネット通販されていますよ!)でして、何とももったいないと思うのは私だけ?

 

世界にはこんなナメクジも!北アメリカのBanana Slug(バナナナメクジ)

Muir Woods(ミュアウッズ国定公園)

以前、サンフランシスコ郊外のMuir Woods(ミュアウッズ国定公園)に出かけたときのこと。
Redwood(セコイアメスギ)の原始林として有名な森ですが、ここで見られる生き物の一つとして必ず紹介されるのが「Banana Slug」。
直訳するとバナナナメクジですね。

バナナのように黄色で大型のナメクジという意味で、観光客にも人気もの。
私も現地でガイドさんに紹介され、見つけたときは嬉しくて撮影したのを覚えています。

Banana Slug(バナナナメクジ)

北アメリカのBanana Slug(バナナナメクジ)

 

地元では「Banana Slug」に関するこんな本まで売らており、もちろん購入しましたよ!
分布や詳細な生態がカラー写真とともに紹介されたペーパーバックで、今も大事に持っています。

 

 

また、サンフランシスコ近郊のカリフォルニア大学サンタクルーズ校は、この「Banana Slug」が大学のマスコットになっているそうです。
ナメクジがマスコットキャラクターですからね~、やはり人気ものですね。

なんだか「ヤンバルヤマナメクジ」とは大違いです。

 

まとめ

ヤンバルヤマナメクジ

ヤンバルヤマナメクジ

「ヤンバルヤマナメクジ」は、「Banana Slug」のような派手な色ではなく、とっても地味な茶色。
でも「Banana Slug」に負けない大きさと、ずんぐりした体型、愛らしさがある魅力的なナメクジだと(個人的にはとっても)思っています。

日本では、ナメクジゆえかほとんど注目されていない生き物ですが、サンフランシスコの「Banana Slug」を見ていると、何とももったいないなあ、と感じてしまうのです。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です