99II77II画質対決編

左:α99II、右:α77II

今回は、α99II(ソニーデジタル一眼カメラ)とα77IIの画質を実写から比較してみたいと思います。

私のように、77IIを持っていて99IIを購入された方で、これからはサブとして77IIを使うという方も多いと思います。
あるいは、77IIを持っているけど、99IIが気になっている、という方もいらっしゃるでしょう。

そこで、99IIと77IIで画質にどれくらい差があるのか、検証してみました。


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比較の前に99IIと77IIの画像センサー(撮像素子)の違いについて

まず、99IIの画像センサーは35mmフルサイズ(35.9×24.0mm)裏面照射型”Exmor R”CMOSセンサーで約4240万画素。
対して、77IIはAPS-Cサイズ(23.5 x 15.6mm)”Exmor”CMOSセンサーで約2430万画素です。

画素数とセンサー面積から1画素あたりの面積を計算してみましょう。

機種 センサーサイズ センサータイプ 画素数 センサー
面積
(mm2)
1画素
面積
(mm2)
99II 35mmフルサイズ
(35.9×24.0mm)
裏面照射型
“Exmor R”CMOS
約4240万 861.6 約0.20
77II APS-Cサイズ
(23.5 x 15.6mm)
“Exmor”CMOS 約2430万 366.6 約0.15

つまり、1画素あたりの面積は、99IIの方が約1.3倍大きいということになります。

「1画素あたりの面積が大きい=受光量が大きい」ということは、その分、高感度ノイズやダイナミックレンジ、諧調などが有利ということ。
これが一般的に「フルサイズの方が画質が良い」という理由の一つになります。

ただし、画質は画素サイズだけで決まるものではありませんね。
99IIは2016年11月発売、77IIは2014年6月発売で、内部で画像処理を行うソフト(エンジン)は同じ「BIONZ X」でも、99IIには画像処理のサポートを行う「フロントエンドLSI」なるものが
新たに搭載されています。
また、センサーのタイプも99IIは裏面照射型という集光率の良いセンサーを使用しています。

そうしますと、画質という点では、単に画素サイズだけでなく、やはり新しい99IIの方が有利ということですね。

 

比較の条件

今回の比較には、レンズはDT18-135mm F3.5-5.6を使用しました。
APS-C用のレンズなので、99IIではAPS-Cモード(クロップ)の1800万画素にしています。

絞りはf11とし、レンズ焦点距離18㎜(広角端)、50mm、135mm(望遠端)に対して、感度を各々ISO200、800、1600で比較しました。
両機種共通のその他の設定は以下の通りです。

・Mモード
・AF-A
・フォーカスエリア「中央」(写真中央の白い建物)
・ホワイトバランス「オート」
・クリエイティブスタイル「スタンダード」
・高感度NR「弱」

ということで、「99IIの1800万画素 vs 77IIの2430万画素」、画質にどれくらい差があるのでしょうか?
特に、解像感とノイズに着目して比較してみてください。

(注)薄日が差したり曇ったりする条件だったため、色彩の違いは参考程度とお考えください。
また、掲載の写真は、Adobe Lightroomの画面をスクリーンコピーしてブログ用にサイズが調整されたものです。そのため、等倍表示でも実際の等倍サイズとは異なります。

 

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焦点距離18mm

全体(左99II、右77II)

全体(左99II、右77II)

 

ISO200(f11、1/125)

中央付近(左99II、右77II)

右端付近(左99II、右77II)

右端付近(左99II、右77II)

 

ISO800(f11、1/500)

中央付近(左99II、右77II)

中央付近(左99II、右77II)

右端付近(左99II、右77II)

右端付近(左99II、右77II)

 

ISO1600(f11、1/1000)

中央付近(左99II、右77II)

中央付近(左99II、右77II)

右端付近(左99II、右77II)

右端付近(左99II、右77II)

 

焦点距離50mm

全体(左99II、右77II)

全体(左99II、右77II)

 

ISO200(f11、1/125)

中央付近(左99II、右77II)

中央付近(左99II、右77II)

右端付近(左99II、右77II)

右端付近(左99II、右77II)

 

ISO800(f11、1/500)

中央付近(左99II、右77II)

中央付近(左99II、右77II)

右端付近(左99II、右77II)

右端付近(左99II、右77II)

 

ISO1600(f11、1/1000)

中央付近(左99II、右77II)

中央付近(左99II、右77II)

右端付近(左99II、右77II)

右端付近(左99II、右77II)

 

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焦点距離135mm

全体(左99II、右77II)

全体(左99II、右77II)

 

ISO200(f11、1/125)

中央付近(左99II、右77II)

中央付近(左99II、右77II)

左端付近(左99II、右77II)

左端付近(左99II、右77II)

 

ISO800(f11、1/500)

中央付近(左99II、右77II)

中央付近(左99II、右77II)

左端付近(左99II、右77II)

左端付近(左99II、右77II)

 

ISO1600(f11、1/1000)

中央付近(左99II、右77II)

中央付近(左99II、右77II)

左端付近(左99II、右77II)

左端付近(左99II、右77II)

 

まとめ

いかがでしたか?

画素数は77IIの方が多いため、等倍表示で比較すると大きく見えますが、全体的に99IIの方が解像している感じです。

また、ISO200ではそれほど違いがありませんが(若干99IIの方が解像して見える)、ISO800、ISO1600では差が顕著になります。
77IIの高感度は、ノイズがあまり目立たない分、おそらくノイズ除去の処理によって解像度が犠牲になっているように思います。

個人的には99IIの解像感に目を見張るものがあるもののノイズもそれなりにあって、一方で77IIも結構健闘している、というのが率直な印象です。
(77IIは、価格、AF性能等のスペック、操作性などを考えると十分良いカメラではないでしょうか?)

現在77IIを使われていて、APS用レンズで十分(フルサイズレンズは不要)の方、画質もそれほど不満はないという方は、価格差を考えると99IIの買い替えは今は待っても良いと思います。

一方、私のようにフルサイズレンズがメインの方、画質(特に高感度)にこだわりたいという方は、やはり99IIでしょう。
77IIもお持ちの方は、メインとサブで活用できますね。

以下は、私が今考えている両機の使い分けです。

カメラ1台のとき:99II

普段は、カメラ1台で出かけます。もちろん99II。

フルサイズレンズでの4240万画素は77IIを圧倒しますし、APS用レンズを使いたいときもクロップして1800万画素で使用できます。
もちろんEVFなので、ファインダーが自動的にAPSサイズに変わり、画素数は77IIよりも少なくなりますが、(特に高感度において)解像感は77IIより上です。

99II一台で、フルサイズ、APSサイズの2役をこなせますので、77IIの出番は限定的になりますね。

カメラ2台の時:99IIと77II

例えば、子どもの運動会や発表会のときは、2台体制です。
99IIには望遠(SONY 70-300G2、MINOLTA 80-200G)で、77IIには標準ズーム(SONY DT18-135など)でばっちりでしょう。

また、私の趣味のトンボやチョウの撮影では、99IIに望遠(SONY 70-300G2)またはマクロ(MINOLTA 100マクロなど)をつけ、77IIに広角(SIGMA 17-70)の組み合わせで、時には99IIとSTFや魚眼で撮れば、あとはもう腕だけですね。

次回は、注目機能としてAFについて解説したいと思います。

関連記事 α99IIを思う存分使いこなせ!(その7:注目機能AF編)

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