α99IIを思う存分使いこなせ!(その9:注目機能画質編)
α99II(ソニーデジタル一眼カメラ)の注目機能3回目は、画質について検証してみたいと思います。
99IIの撮像センサーは、35mmフルサイズの4240万画素。
高画素かつ高感度にも強いと、評価の高いセンサーです。
とは言え、4240万ってどれくらいすごいの?、本当に高感度に強い?、ということで検証してみました。
4240万画素の世界
旧機種のα99は2430万画素。
本来であれば、同じレンズで、同じフルサイズの99と比較したいところですが、私は99を所有していないため、77IIの2430万画素と比較してみたいと思います。
比較というのは、等倍表示にした時の、99IIの4240万画素との解像力の差を見るものです。
撮影条件は以下の通りです。
99II | 77II | |
センサー | 35mmフルサイズ 4240万画素 | APS-Cサイズ 2430万画素 |
レンズ | MINOLTA 28-70mm/2.8G | SONY DT 18-135mm/3.5-5.6 |
焦点距離 | 28mm | 18mm(フルサイズ換算27mm相当) |
露出 | 1/500,f5.6,ISO200(共通) |
Adobe Lightroomにて比較させたものをスクリーンコピーで掲載します。
まずは、全体表示にするとこんな感じの画像です。
99IIが28mmに対して、77IIが27mm相当なので1mmだけ広角です。
では、中央付近を等倍表示で比較してみます。
77IIの方が1mm広角とは言え、その分を差し引いて見ても、やはり4240万画素の解像力との差は歴然ですね。
高感度性能
次に、高感度について、ISO200、1600、6400、12800を見てみたいと思います。
撮影条件は以下の通りです。
画質 | RAW+JPEG |
RAW記録方式 | 圧縮 |
高感度ノイズリダクション | 標準 |
レンズ | SONY 70-300/4.5-5.6GII |
焦点距離 | 70mm |
露出 | Aモード(絞り優先) f11 |
Adobe Lightroomにて、左にRAW、右にJPEGを比較させ、RAWとJPEGのノイズも比較したいと思います。
まずは、全体表示にするとこんな感じです。
それでは、上の画像について、中央付近を等倍表示にし、感度別に見てみたいと思います。
ISO200
細部までしっかり解像していて素直な絵作りです。
ISO200のような低感度であれば、普段撮りはJPEGでも十分な画質と思います。
ISO1600
ISO1600になると、少しざらつき(ノイズ)が出てきます。
RAWと比較して、JPEGではノイズが減っている分、少し細部が犠牲になっているのがわかります。
個人的にはJPEGでも常用レベルです。
作品撮りなどの大事な撮影では、RAWで撮って丁寧に現像するのが良いですね。
ISO6400
ISO6400では、ノイズが目立ってきます。
JPEGでは、ノイズが減った分、木の葉や屋根の模様など細部が犠牲になっているのがわかります。
個人的には、このISO6400が常用感度の上限です。
ISO6400では、細部にこだわるならRAWで撮影したいところです。
ISO12800
日中の撮影で、ISO12800を使うことはまずないと思いますが、一応試してみました。
さすがにJPEGでは細部が潰れてきますが、電線は見え、大きく破たんしているわけではありません。
試してはいませんが、L判印刷程度なら気にならないレベルと思います。
また、夜の手持ち撮影など、RAWで少しノイズを残した感じの写真に仕上げれば十分使える画質ではないでしょうか。
まとめ
百聞は一見に如かず、やはり4240万画素はこれまでの2420万画素とは解像力の差が歴然ですね。
画素数が多いだけでなく、低感度では細部までしっかりと描写しています。
高感度ではそれなりにノイズが出てきます。
しかし、4240万画素であることを考えるとノイズが決して多いわけではなく、カラーノイズなくノイズの出方も素直なので、RAWでノイズを軽減させても自然に仕上げやすい感じです。
試しに、先程のISO12800のRAWをLightroomでノイズ軽減させてみました。
私は、77IIではISO AUTO時の上限を1600としていましたが、99IIでは2段上の6400にしています。
99IIは4240万画素という高画素でありながら、画素相応の解像力と高感度性能を兼ね備えたクラストップレベルの画質と言えるでしょう。
次回は、レビューまとめ編です。
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