α99IIを思う存分使いこなせ!(その8:注目機能手ブレ補正編)

α99II注目機能手ブレ補正

α99II(ソニーデジタル一眼カメラ)の注目機能2回目は、手ブレ補正です。

99IIでは、新たに光学式5軸ボディ内手ブレ補正が搭載されました。
さて、5軸って何?、ミノルタレンズではどうなの?

ということで、調べてみましたよ~。

光学式5軸ボディ内手ブレ補正とは?

Aマウント機の手ブレ補正と言えば、コニカミノルタα-7 Digital(2004年発売)から搭載されたボディ内手ブレ補正(アンチシェイク)です。
α-7 Digitalの手ブレ補正は、当時、ボディ内蔵CCDシフト方式として世界初のものでした。

この手ブレ補正は、ボディ内臓のためほぼすべてのαレンズで約2~3段分の補正効果が得られるとされ、ソニーにも引き継がれました。
ソニーでは、その後、精度を向上させ、α99(2012年発売)では補正効果を約2.5~4.5段分としています。
(ただし、2014年発売の77IIではなぜか補正効果が公表されていません)

今回の99IIでは、従来の手ブレ補正機構とは全く異なるものが搭載されています。
従来のものは縦横(X/Y)の2軸補正でしたが、今回のものは磁力でセンサーを浮かせ、角度ブレ(Pitch/Yaw)、シフトブレ(X/Y)、回転ブレ(Roll)の5軸で補正します。
ちなみに、角度ブレは望遠撮影、シフトブレはマクロ撮影、回転ブレは長秒時撮影で主に起こりやすいとされています。
言葉では何だかわからないと思いますので、詳しくはソニーHPのイラストをご覧ください。
http://www.sony.jp/ichigan/products/ILCA-99M2/feature_3.html

この5軸手ブレ補正は、最高4.5段分の補正効果があるとされ、ソニーではEマウントのα7II(2014年発売)で初めて搭載されました。
そう、α-7 Digitalの発売からちょうど10年。
この10年で手ブレ補正技術もここまで進化したということですね。

ミノルタレンズにおける5軸ボディ内手ブレ補正の効果は?

この5軸手ブレ補正は、ソニー純正レンズでは5軸ですが、他社製レンズでは3軸(Pitch/Yaw/Roll)のみとなります。

それでは、ミノルタレンズの場合はどうでしょうか?
α7IIの特集ページに対応表が掲載されており、これは99IIでも同様です(ソニー銀座にて確認)。

コニカミノルタ製レンズ手ブレ補正対応表

この表によりますと、多くは3軸補正ですが、マクロレンズを中心に5軸補正対応となっています。
私が持っているレンズですと、135mmSTF、50mmマクロ、100mmマクロ、200mmマクロが5軸対応です。

いや~、これはうれしいですね!
5軸にあって3軸補正にはないのが、シフトブレ(X/Y)。
つまりマクロ撮影で起こりやすいブレなので、マクロレンズを中心に5軸対応にしたということでしょう。
粋な計らいをしますね。
また135mmSTFも、もちろんお気に入りのレンズなので、5軸対応はうれしいですね。

でも欲を言えば、ハイブリッドAFの件もそうですが、ミノルタからソニーにそのまま引き継いだレンズは、5軸対応にして欲しかったですね。
(50mmF1.4とか、実際は同じではなくソニー仕様に何か変更されているのでしょうか?)

「レンズは資産である」その信念のもと、開発者たちがコニカミノルタ製レンズの手ブレ補正対応にこだわり、レンズ一本一本を丹念に最適化いたしました。ぜひご活用ください。

とのことで、これからもこの精神でお願いします。>ソニーさん

実際の効果は?

実際使ってみた感じでは、99を持っていないため77IIとの比較になりますが、安定感が増した、というのが第一印象。
5軸になったおかげで、様々なシチュエーションで補正の効果が出ているのだと思います。

補正の段数は、従来の99が約2.5-4.5段分、99IIが最高4.5段となりましたが、段数は過信しない方が良さそうです。
4.5段はあくまで最高であって、私の感覚では普段は2~3段くらいの補正効果です。
フルサイズで、しかもブレが目立ちやすい超高画素機ですから、これでも十分な補正性能だと思います。
また、各社ともこの段数を競っている感がありますが、私は段数よりも安定感ゆえの信頼の方が大事だと思っています。

シャッター半押し中にも補正が効きますので、望遠撮影で本当にファインダー内がピタッと止まったときは、おー効いてる!とプチ感動しました。
まるでレンズ内手ブレ補正を使用しているときのような感覚で、すごく快適です!
(77IIでも設定でシャッター半押し補正ができましたが、99IIの5軸補正の方がより安定して見えます)

また、従来の補正機構では、補正中ごく小さなジーという音がしましたが、新機構になって、そのような音がなくなりましたね。

まとめ

α-7 Digitalから10年を経て開発された5軸手ブレ補正。
Eマウントの7II、7RII、7SIIの後、99IIで初めてAマウント機に搭載されました。

補正の安定感が増し、これまでよりも信頼して使えるようになりました。
99IIは、高感度に強い上、ISO AUTO時のシャッタースピード下限値の設定もできますので、この5軸手ブレ補正との組み合わせで、手持ち撮影の幅が相当広がったと思います。

超高画素を活かすための、本当に心強い機能です。

次回は、その画質について詳しく解説したいと思います。

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