α99II標準ズームレンズは子供や日常スナップに【SONY DT 16-50mm F2.8 SSM】がおすすめ!
ソニーα99IIの発売から1年が過ぎました。
先日発表された「価格.comプロダクトアワード2017」では、カメラ部門のデジタル一眼カメラで「銅賞」を受賞しましたね。
デジタル一眼カメラ - 価格.comプロダクトアワード2017(外部サイト)
ソニーがミラーレス機に力を注ぐ中、あまり売れている機種ではないと思いますが、このように評価されたことは素直にうれしく思います。
ところで、発売当初から期待されていたAマウント新レンズの開発は、「開発は続ける」と言っているだけで、当面期待できそうにありません。
特に、明るくコンパクトな標準ズームレンズは、私も含め期待するユーザーは多いと思いますが、残念ながら待っていても厳しそうです。
むしろ、Eマウントで「FE 24-105mm F4 G」が発売され、Aマウントでこれが欲しかったんだよなー、とがっかり。
ということで、新レンズは期待せず、現行のレンズで楽しみましょう、と。
結論から言いますと、私の場合、主に子供や日常のスナップ用のレンズとして「DT 16-50mm F2.8 SSM」がベストでした!
なぜにフルサイズの99IIにAPS-CのDTレンズよ!と初めは抵抗ありましたが、いやいやこれが快適で気持ちいい!
これも99IIの懐の深さですかね~。
※2018/7/18 作例を追記しました。
ソニーAマウント標準ズームレンズのラインナップ
私の用途は、主に子供や日常のスナップ。
動き回る子供の撮影となるとやはりAF性能が最優先となります。
また、背景をぼかしたりシャッタースピードを稼ぐため、明るさはF4以上が欲しいところ。
F4以上の標準ズームレンズには、ソニー以外にシグマの「24-105mm F4 DG OS HSM 」がありますが、像面位相差センサーが使えないため、AFを優先するとやはりソニー純正ということになります。
となると、ソニー現行レンズで選択肢は次の3つ。
いずれもF2.8レンズです。
24-70mm F2.8 ZA SSM II | 28-75mm F2.8 SAM | DT 16-50mm F2.8 SSM | |
フォーマット | フルサイズ | フルサイズ | APS-C |
焦点距離 | 24-70mm | 28-75mm | 24-75mm (35mm換算) |
最短撮影距離 | 0.34m | 0.38m | 0.3m |
最大撮影倍率 | 0.25倍 | 0.22倍 | 0.2倍 |
フィルター径 | 77mm | 67mm | 72mm |
大きさ | 83x111mm | 77.5x94mm | 81x88mm |
重さ | 974g | 565g | 577g |
定価(税抜) | 275,000円 | 95,000円 | 83,000円 |
良い点 | ・画質は最高 ・AFはSSM II ・防塵防滴 |
・軽く、コンパクト | ・軽く、コンパクト ・AFはSSM ・防塵防滴 |
悪い点 | ・重い、大きい、高い! | ・AFはSAM | ・フォーマットがAPS-C |
子供や日常スナップにオススメのコンパクトなズームレンズは?
風景写真など、画質を最優先とすれば24-70mm F2.8 ZA SSM IIとなりますが、今回は子供や日常スナップ用のコンパクトなズームレンズです。
また、ZAは高くて簡単には買えませんね。
すると選択肢は、28-75mm F2.8 SAMとDT 16-50mm F2.8 SSMに絞られます。
この2つのレンズの大きな違いは、AFがSAMかSSM、フォーマットがフルサイズかAPS-Cか、です。
AFを優先して考えると、軍配はDT 16-50mm F2.8 SSMに!
実際に店頭でこの2つのレンズのSAMとSSMを試したところ、SAMも結構速いという印象でしたが、SSMは瞬速!
また、DT 16-50mm F2.8 SSMは発売時から画質に定評があり、もともとα77IIのキットレンズであったせいか、中古市場でも在庫が多く、価格も低めです。
ただし、APS-Cフォーマットのため99IIでは1800万画素となりますので、これをどう判断するかですね。
今回は子供や日常スナップ用であることを考え、1800万画素でも十分と私は判断しました。
α99IIとDT 16-50mm F2.8 SSMの使用レビュー
DT 16-50mm F2.8 SSMは、もともと77IIのキットレンズということもあり、99IIでも外観に全く違和感ありませんね。
軽量コンパクトで取り回しも非常に良好です。
画質は、定評通り99IIでも文句なしです。
開放F2.8から十分な画質が得られます。
99IIのローパスフィルターレス仕様やフロントエンドLSIの効果もあってか、77IIでの使用よりも良好な描写が得られ、もちろん高感度での撮影も有利ですね。
AFは、99IIのハイブリッドAFが使用でき、下の画像のように、AFエリアが像面位相差センサーの分、77IIよりも上下方向に広くなります。
また、私の使用感としては、99IIの方が77IIより速度・精度とも良く、動き回る子供を撮るにも大変満足です。
作例
カメラは99IIで、いずれもリサイズのみの撮って出しです。
まとめ
DT 16-50mm F2.8 SSMは、77IIでも大変評価の高かったレンズですが、99IIではさらにポテンシャルを発揮してAF、画質とも素晴らしいレンズです。
軽量コンパクトで取り回しも非常に良好、しかも中古市場での在庫も多く、美品で3万円台から購入できます。
子供の日常スナップなど、1800万画素でも十分な撮影ではコスパ最高のおすすめレンズと言えるでしょう。
(16-50mmの換算24-75mmの描写は、厳密にはフルサイズのそれとは異なります)
また、すでに77IIをお持ちであれば、子供の発表会や運動会などでは、99IIに望遠ズーム、77IIにこのDT 16-50mm F2.8 SSMという2台体制も組めますね。
99IIは発売から1年が経ちますが、実勢価格は30万以上。
高いという人もいますが、4200万の高画素、高速AF連射、高感度耐性、ボディ内手ブレ補正、3軸チルトライブビューモニターという特徴の上、1800万画素のAPS-C機としても使えるカメラ。
他社一眼レフ機に比べ、1台マルチの99IIはむしろバーゲンプライスではないでしょうか。
DT 16-50mm F2.8 SSMと組み合わせて、改めて99IIの魅力を知りました。
おすすめ記事一覧
【目次】カメラおすすめ記事