やんばるの森

2016年9月15日、国内で33ヶ所目となる「やんばる国立公園」が誕生しました。
沖縄県内では、西表石垣国立公園(1972年)、慶良間諸島国立公園(2014年)に次ぐ、3ヶ所目の指定となります。

やんばるは、「奄美・琉球世界自然遺産」候補地の一つ。
自然遺産への登録には国内法による保護の担保が必要となるため、今回の指定はその登録に向けたものですね。

ちなみに9月15日は、ヤンバルテナガコガネが発見された日(昭和58年9月15日)とのことです。
当時、私は小学生でしたが、この発見の記事が国語の教科書に載っており、昆虫少年の脳に「やんばる」と「国頭村(くにがみそん)」の文字が強烈にインプットされたことを今でも覚えています。


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さて、今回の指定により、米軍の北部訓練場を除く森の多くが自然公園法の「特別地域」に指定されました。また、国頭村の村営林道では9/1より夜間通行が規制されています。

え~、もうやんばるで虫を採ったり、夜の林道にカエルの観察に行けないってこと!?

と、思われている方も多く、本土の知り合いの方からも問い合わせを受けるので、今回の指定で何が変わったのか?、何ができて何ができないのか?、まとめてみたいと思います。

1.やんばる国立公園の指定地域と規制

やんばる国立公園は、環境省パンフレット(PDF)の地図のように、「特別保護地区」、「特別地域(第一種~第三種)」、「普通地域」と分けられています。

この中で、最も厳しく規制されているのが「特別保護地区」。
「特別保護地区」では、動植物の採取はもちろん石ころ一つ持ち帰ることもできません。
上の地図では少し見にくいですが、与那覇岳周辺、伊部岳周辺、西銘岳南側などが該当しますので、これらの地区では、全ての動物の捕獲ができないということになります(研究等の場合は許可が必要)。
なお、特別保護地区の詳しい位置は、下記の環境省サイトでご確認ください(正確な境界はやんばる自然保護官事務所へ問い合わせとのことです)。

環境省HP:「やんばる国立公園」が誕生しました!

次に、「特別地域(第一種~第三種)」では、「指定動物」の捕獲が規制されますが、2016年11月現在、やんばる国立公園には「指定動物」がいませんので、これまで通り虫を採ったり、川でエビを捕まえたりしても大丈夫です。

3つ目の「普通地域」ではもともと動物の捕獲に関する規制はありません。
ただし、国頭村安田区では独自に指定した動植物の採取を禁止していますのでご注意ください。

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2.国頭村営林道の夜間通行規制

さて、もう一つ気になるのが9/1から始まった林道の夜間通行規制ですね。
8月に地元の新聞に出たり噂に聞いたりして「え~マジで?」という感じで、でも国頭村のHPには何も載っていないので半信半疑でしたが、規制開始3日前の8/29にHPに突如掲載され、現実となりました。。。
しかも、通行許可を得る場合、郵送の申請は14日前まで、って規制開始の3日前に言われてもね~。

今回の規制は、国立公園化に伴う措置ですが、希少種保護の普及啓発の目的もあるようです。
罰則は設けておらず、個人的な生き物観察が目的でも申請を出せば許可を得ることができます。

規制対象の林道はどこ?

規制の対象となる林道は、あくまで国頭村の村営林道となります。
つまり、沖縄県の管理する「大国林道」や「奥与那林道」などは対象外ですので、これらの林道を通行する分には今まで通り許可は必要ありません。

では、一体どこが村営林道なの?ということになりますが、直接役場に行って尋ねたところ、配布している地図などはないとのことでした。ただ、現場に行きますと林道入口に夜間通行止めの看板が立っていますので、この看板が目印になると思います。

国頭村営林道夜間通行規制

夜間通行の許可を得るには?

国頭村のHPに申請書(WORD形式)がありますので、記入して直接役場の経済課に提出または郵送する形になります。私は直接役場に提出しましたが、1週間くらいで許可証が発行されました。

国頭村HP:国頭村営林道夜間通行規制について

申請書の記入では、利用期間は最長で年度末(3/31)まで(4月以降は再申請)とし、目的は自然観察などそのまま書きましょう。利用路線は、はっきり決まっていない場合はすべてにチェックを入れて良いと思います。
進入車両番号の欄は、県内の方は良いのですが、本土から旅行で来られる方はレンタカーのナンバーがわからず困りますね。役場の方に聞いたところ、その場合はただ「レンタカー」と書けば良いそうですよ。出発前に余裕をもって申請しましょうね。

国頭村営林道通行許可証

ちなみに上の画像が実際の私の通行許可証です。A4サイズのコピー防止用紙が使われています。
夜間、林道を通行する際は、この許可証をダッシュボードの上など見える位置に置きましょう。

3.まとめ

ということで、まとめです。

  • 動物の捕獲は、一部の「特別保護地区」では一切禁止で、その他の「特別地域」「普通地域」は大丈夫。
  • 大国林道など、県営林道はこれまで通り通行可能。
  • 国頭村営林道は夜間通行規制のため、事前に許可証を得る。

これからもルールを守って、やんばるの自然を楽しみましょうね。


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