キャニスター型なのに軽量コンパクトでコードレス!超便利な掃除機「シャープ ラクティブ エア(RACTIVE Air)EC-AS700」レビュー
我家で使用の掃除機は、10年くらい前に購入した紙パック式のキャニスタ―型。
最近、吸引力が落ち、そろそろかと買い替えを検討していました。
掃除機と言えば、最近はロボット型やコードレスのスティック型(ハンディ型)も人気ですね。
ロボット型は、小さい子供がいる我家では常にどこかしら散らかっているため(笑)、あまり出番がなさそう。
スティック型は、手軽でこまめに掃除するにはいいと思いますが、やはり家全体を掃除するにはキャニスター型の代わりにはなりません。
また、スティック型は吸引性能は良くなっていますが、一度の掃除で使用できるバッテリーの運転時間が短いのも気になります。
やはりキャニスター型にしようと思いましたが、昨年、車を買い替え、車内の掃除にも掃除機を使いたいと思うと、スティック型やハンディ型も欲しいなあ、と悩みます。
そんな折、昨年、コードレスのキャニスター型掃除機がシャープと東芝から発売されていたのを知り、キャニスター型でもコードレスなら車内の清掃にも良さそうと思い、早速お店へ見に行きました。
実際にお店でさわってみたところ、東芝は結構大きくて重く、値段も予算オーバー。
一方、シャープは軽量コンパクトで、コードレスのメリットを活かして気軽に使えたり、車内の清掃にもよさそう。
ということで、シャープで決まり!と思ったのですが、値段は5万円台後半(EC-AS700、2017年当時)。
東芝より値段は安いとは言え、キャニスター型掃除機としてはやはり高くてその時は購入を見送りました。
それが、2018年2月から値段が5万円を切るようになり、量販店でも安くなったのでついに購入を決断!
※3月に入ってからも値段は下がっています
購入後、3週間ほど使用してみましたのでレビューしたいと思います。
サイクロン式か紙パック式か?
今回発売されたシャープのコードレスキャニスター掃除機には、サイクロン式と紙パック式があります。
それぞれメリット、デメリットとして、次のようなものが挙げられます。
サイクロン式 | 紙パック式 | |
メリット | ・吸引力が持続 ・内部を水洗いできる |
・紙パックが溜まるまでゴミ捨て不要 ・基本メンテ不要 |
デメリット | ・ゴミ捨てやメンテが必要 | ・ゴミが溜まると吸引力が低下 ・紙パックの購入が必要 |
我家で以前使用していたのは紙パック式。
小さな子供がいると、掃除の際に床に落ちた食べ物のカスなどを吸い取ることも多く、それが紙パックに溜まるため、衛生的に気になっていました。
さらにそこから大量の虫(甲虫)が繁殖し、掃除機内部を清掃して駆除するのに苦労した経験があります。
というわけで、紙パックにゴミを溜めるより、むしろ掃除の都度ゴミを捨て、内部も洗ってキレイにできるほうが衛生的で良いと考え、サイクロン式を選択しました。
手間は増えますが、吸引力が維持され、吸い取ったゴミを見て掃除の成果を実感できるのでオススメです。
※後述のように、ゴミ捨てもメンテも簡単です
EC-AS700かEC-AS500か?
サイクロン式には、EC-AS700(ゴールド系)とEC-AS500(ピンク系とイエロー系)の2種類があります。
AS700はプレミアムモデルとされ、AS500との違いはバッテリー予備1個(つまり2個)とふとん用パワーヘッドが同梱ということ。
オススメは、我家でも購入したAS700!
バッテリーが2個あることで、仮に1個使い切っても大丈夫という安心感と、交互に使用することでバッテリーの寿命を伸ばせるという利点があります。
また、ふとん用パワーヘッドも、モーターによる高速振動で花粉やハウスダストをたたき出して吸引する優れもの。
というわけで、ここは迷わずAS700を選びましょう。
EC-AS700の実力は?
まずは、仕様から。
掃除機本体の重さは1.8kgで、ホース、パイプ、吸込口(パワーブラシヘッド)、バッテリー含めた総重量は2.9kg。
我家で使用していた掃除機が5.5kgなので、それに比べたら驚異的な軽さです。
最近は、このクラスの軽さで他社にも安いキャニスター型掃除機がありますね。
もちろんコードレスではなく、吸込口はモーター回転のパワーブラシではありません。
本機は、パワーブラシタイプのキャニスター型では世界最軽量となります(シャープ調べ、2018年2月現在)。
軽さの理由として、本体のコンパクトさのほか、パイプに「ドライカーボン」という航空機などに用いられる軽くて頑丈な素材を使用していることが挙げられます。
(ただしパイプの長さは変えられません)
まあ、このあたりにもコストがかかっているのでしょうね。
掃除のモードは、「自動エコモード」、「強モード」、「弱モード」の3種類。
「フルパワーモード」というのもありますが、5秒間継続して元のモードに戻ります。
付属品は、着脱式のバッテリー2個(予備1個)、充電器、便利ブラシ、すき間ブラシ(2段伸縮)、はたきノズル、ふとん掃除パワーヘッド。
ブラシやノズルがこれだけあれば大抵の掃除は事足りますね。
気になるバッテリーの連続運転時間
連続運転時間は、条件にもよりますが、下記のようになっています。
自動エコ 約20分
強 約8分
弱 約30分
バッテリーは2個ありますので、自動エコモードで最大約40分の使用が可能ということですね。
通常の掃除では、十分と思います。
また、バッテリーの充電時間は約80分と、意外と短いのもうれしいですね。
実際に使ってみた 使用レビュー
吸引力は、普通の掃除機と変わらず十分です。
自動エコモードでは、床面などの状況に応じて、強・弱を自動で変えてくれます(感度の設定も変更可)。
音は掃除機としては気にならないレベルで、むしろ我家の以前のものより静かです。
何しろ、キャニスター型なのにコードレスで軽量ということに感動ですね。
キャニスター型は、スティック型と違い、手元部が軽いので右手で吸込ヘッドをガンガン動かして掃除できる利点があります(スティック型は手元部に本体があるので重くて疲れますよね)。
その分、ホースでつながった本体を引っ張る煩わしさがありますが、この掃除機は本体が軽いので左手に持ちながらでも疲れず、手元部の操作に集中することができます。
特に狭いところや、車内の清掃は本当に楽です。
もし本体を持つ手が疲れてきたら、本体を置いて掃除しても、軽くてコードレスだから引っ張るのも楽ちんです。
つまり、キャニスター型としてはもちろん、スティック型掃除機のようにも使えるという、便利な1台2役ですね。
ゴミ捨て、メンテナンス、ヘッドの掃除
ゴミ捨ては、他のサイクロン式と同様、本体からダストカップを外して、ゴミ箱の上でゴミ捨てボタンを押すだけ。
初めて使ったとき、内部の筒型フィルターに髪の毛などゴミがたくさん絡んでいて、「うわー、どうしよう?」と思いましたが、何のことはありませんでした。
筒型フィルターを引き抜くだけで、絡まったゴミはすぽっと抜けて取り除けました。
また、汚れが目立ってきたら、ダストカップの中はすべて水洗いできるのもいいですね。
吸込口のヘッドはパワーブラシなので、どうしても糸くずや髪の毛などが絡みつきます。
取り除く場合は、ハサミでカットして取るか、ひどい場合はブラシカバーを外してブラシを取り出してきれいにできます。(この作業はどの掃除機も同じですね)
取り出したブラシ自体はもちろん水洗いできますが、ヘッド本体はモーター内臓なので水濡れ厳禁です。
バッテリーと充電
バッテリーは着脱式で、ボタン一つで簡単に外せます(少し力を入れて強く押します)。
取り付けるときは、カチッと音がするまで差し込むだけなので、とても簡単ですね。
充電は、専用の充電器にセットして行います。
この一連の作業がとても楽なので(よく考えて設計されている!)、2個のバッテリーを交互に快適に使用できます。
車内の掃除にも活躍!
軽量コンパクトでコードレスですから、もちろん車内清掃でも大活躍します。
汚れがひどく、しっかり掃除したいときもバッテリーが2個あるので安心です。
我家では、子供が泥や砂でよく汚すので、付属のノズルとは別に車内用にノズルを購入。
いくつか試してみましたが、100円ショップ(ダイソー)のすき間ノズル(全長約36cmのロングタイプ)が活躍しています。
先端のブラシは取り外しも可能です。
別売りノズルを購入する際はパイプ径を測ろう
ノズルを使用する場合、本機に合う径は約33㎜ちょっとです。
(正確にノギスで測った値ではありませんのでご注意ください)
車内用に購入したダイソーのノズルは、約30~35㎜対応とあるので、径のサイズもぴったりでした。
コンパクトに自立させて収納
使用しないときは、自立させて収納できます。
コンパクトなので、狭い場所にも収納できますね。
また、クローゼットなどに収納せず、すぐに取り出せるところに置いておいて、気になったらすぐ掃除できるという気軽さもコードレス機ならではですね。
子供でもラクラク掃除
小1の娘が自分で掃除機を使うようになりました。
親が軽くて便利で感動していたのを見て、自分も使ってみたくなったようです。
確かに子供でも扱える軽さで電気コードの煩わしさもないので、子供が使うにもいいですね。
うれしい誤算で、これからも続けてくれたらと思います。
改善してほしい点
欠点らしい欠点はありませんが…。
スイッチボタンを押してモーターが動くまでわずかに時間差があります。
まあ、慣れればほとんど気になりません。
また、ヘッドの幅はもう少し広くてもいいかな、と。
幅が狭い分小回りが利ききますが、広いリビングを掃除するときは気になるかもしれません。
あと、欲を言えばもう少しバッテリーが持てばさらに快適になりますね。
このあたりは今後の後継機に期待です。
【2018/04/08追記】
パイプの中に吸い込んだゴミが引っかかりやすい場所(手元部側)があり、使っているうちにゴミがそこにたまっていることがあります。
そのようなときは、先述のダイソーすき間ノズルをパイプに入れて吸い取ってあげるときれいになります。
製造上のミスでしょうか?
まとめ
キャニスター型とスティック型の利点を併せもつ、そんな1台2役の掃除機。
別々に買わずとも、これ1台で十分ではないでしょうか?
すぐに取り出せるところに置いてスティック型のように手軽に掃除、あるいはバッテリー2個で家中をしっかり掃除、車内清掃にも便利と、本当に掃除が楽に快適になりました。
今までは掃除機が面倒で無視していた部屋のゴミも、気が付いたらさっと取り出して小まめに掃除できます。
これだけ便利ですから、もう従来の掃除機には戻れませんね。
この形が掃除機の主流になっていくのではないでしょうか?
今後はバッテリーの持ちが長くなるなど改良が進んでいくと思いますが、どうしてもバッテリーは充電を繰り返すうちに持ちが悪くなっていきます。
そうなると新しくバッテリーを買うことになりますが、気になるのはそのお値段。
メーカーは、バッテリーの交換目安を充放電約1,100回としており、1日1回の充放電で約3年が目安となります。
バッテリーのメーカー価格は税別8,000円(型番BY-5SB)ですから、毎日使っても3年持つと思えば十分ではないでしょうか。